毎年この時期を迎えると、よく耳にすることは
「関節などの節々が痛む」とか「以前痛めたところが
痛む」とか、めまいや耳鳴りや頭痛などの不定愁訴に
悩まされているといったことがあります。
日本には四季があってそれぞれの良さがあります。
私はあじさいの花が好きで、この時期には雨のしづくに
濡れたあじさいを見るのが楽しみな季節でもあります。
しかしながらこの季節に現われるこのような身体の
不定愁訴、実は偶然のことではなく身体のなかではそれら
症状をひきおこす要因が起こっているのです。
たとえば「水」で説明すると水は高いところから低い
ところに流れていきます。身体のなかでも同じ条件で
水(ひとの身体のなかでは血液とそれ以外の水分として
津液というものがあり、それをふくめた水分は身体の
約7割を占めています。)の流れがあります。
では低いところから高いところに流れるためには別に
ポンプで水圧によって水圧の高いところから低いところ
に流すことも必要です。その代表選手が心臓です。
しかし身体のなかには心臓だけではなく、さまざまな
ところでポンプとして働いて、各水分の調整をはかっている
ところがたくさんあります。脚の筋肉もよく動かすことに
よって心臓のポンプ作用の手助けをしていますので、昔から
よく「脚は第2の心臓」ともいわれています。
今日、例にあげるのは「腎臓」です。腎臓はおしっこを
作り出す臓器ですが、ひとの一日に出るおしっこの量は
だいたい1,5~2リットルということはよく知られています。
ではその量のおしっこを作るためにいったいどの位の量の
水分(原尿)を濾しているのかということはあまり知られて
いませんが、なんと150~200リットル!ドラム缶
約1本分もの水分を毎日休むことなく濾しているのです。
腎臓が疲れたりすると、大抵は下垂して大腰筋などの筋肉
に影響を与えて腰痛を引き起こしたりします。
内臓反射による自律神経の緊張が、頭と首の付け根あたりを
刺激して首コリや頭痛、めまいなど引き起こすこともあります。
腎臓は水を動かすまさにポンプの作用を担う場所、湿気や
気圧の変化の大きいこの季節、特にお疲れがでても不思議な
ことではありません。
オステオパシー療法においては、内臓を司る自律神経の調整
を行い内臓の機能を高めたり、内臓の位置を調整したりも
します。この時期体調不良でお困りの方、是非当院に
ご相談ください。
からだバランス調整
湘南ハート